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連載コンテンツ葬儀屋の息子の日記

感動のショート動画が生まれるまで。ご家族の9割が動画撮影を承諾する理由

9割のご家族が承諾

―― こんにちは。

葬儀屋の息子:今日もよろしくお願いします!

―― 今日はオンライン取材ですが、画面越しのノブくんがだんだんマッチョになっていく気がします。気のせいですか?

葬儀屋の息子:ええ、めっちゃ筋トレしていますからね。

―― なんのために?

葬儀屋の息子:いい男になるために。

―― もう、すでに十分いい男じゃない。

葬儀屋の息子:それはそうですけど、まだ足りないですよ(※編集部:否定せんのかい!)。

葬儀屋の息子としてこれからどんどん露出していく上で、肌のケアもしていますし、歯医者さんに行って歯のケアもするようになりました。自分を磨きたいと思います。

―― すてきなお嫁さんをゲットするためにも。

葬儀屋の息子:間違いないですね。

―― そんな妄想はさておき(※編集部:ごめんね)、葬儀屋の息子のインスタには、葬儀に参列したご家族の感動動画もありますよね。

葬儀屋の息子:はい。

―― ものすごい数の再生数が回っていると思いますが、あれってそもそも、どうやって撮影交渉しているのですか?

「普通に考えて」という言葉が、ノブくんに対してはあまり意味をなさないとは分かってきましたが、あんな感じで葬儀を撮影するなんて「不謹慎だ」みたいな発想が真っ先に来て、普通であればなかなか実現できないと思います。

葬儀屋の息子:もちろん、許可を頂いてから撮影しています。ただ、誰にでもお願いするわけではなくて、ご家族の関係性や、撮影に理解がありそうかどうかを総合的に判断してお声掛けします。

―― どのような感じで声を掛けるのですか?

葬儀屋の息子:葬儀のご依頼を頂いた後、打ち合わせの時にご家族の雰囲気をつかんで、ご家族の物語をリアルに伝えたいと感じたら、決めることを決めた後で、提案させていただきます。

―― 具体的には、どのように提案するのですか?

葬儀屋の息子:僕が、葬儀の認識を変えたいと思っている、そのための発信をしているとお伝えした上で、実際に動画をお見せして、ご興味・ご関心を持っていただく感じです。

―― 誰にでもお願いするわけではないとの前提があったものの、仮にお願いした場合、どのくらいの割合でご家族は引き受けてくださるのですか?

葬儀屋の息子:9割くらいのご家族がオッケーを出してくださいます。

―― そんなにですか! すごい割合ですね。

葬儀屋の息子:アップした後にお見せすると、ほとんどのご家族が泣いてくださったり、喜んでくださったりします。

―― いわば、動画を見た上での満足度もそれだけ高いのですね。またまたびっくりです。

誰が亡くなっても同じに見える葬儀にしたくない

―― ただ、ちょっと意地悪な質問もさせてください。「ほとんどのご家族が」と今、ノブくんは表現したと思います。

その意味で言うと、まれに満足してくれなかった、クレームに発展したみたいなケースもあるという話ですか?

葬儀屋の息子:はい。クレームで言えば過去に2件ありました。

―― 具体的には?

葬儀屋の息子:まず、基本的には、動画がアップされてからご家族にお見せする流れなので「動画を事前にチェックさせてもらえると思っていた」というクレームをあるご家族から受けました。

―― その時の対応はどうしたのですか?

葬儀屋の息子:動画を削除しました。

―― 削除もあるのですね。それで、もう1件は?

葬儀屋の息子:動画をアップした結果、多くの人から「見たよ」と声を掛けられるようになった方がいました。その方の職業上、それが困るため、投稿を削除してほしいと言われたケースもありました。

―― 逆に言えば、それだけの拡散力があるのですね。葬儀屋の息子のSNSは。

葬儀屋の息子:そうだと思います。動画をアップすれば、何十万回という単位で再生されるので。

ただ、動画に映ってくださるご家族はたいてい、再生数には注目されないケースが多いです。

―― そうなのですね。言われてみると確かに、その辺の数字は案外、気にならないのかもしれません。

葬儀屋の息子:なので、ご自宅に再訪問する機会があった時などは、スマホの画面を見せて「再生回数もコメント欄もすごかったですよ」とお伝えするようにしています。

その時に初めて再生数を意識して「ああ、そんなにすごかったのだ」とうれしそうにしてくれる方も多いです。

―― ちょっと前のインタビューで「日本一発言力のある葬儀屋になって若者に憧れを生む」みたいな言葉を口にしていました。

その事実を聞くと、目標に向かって着実に進んでいるように感じます。

あと、私としてはやはり、再生回数の大きさ以上に、葬儀の撮影をするという提案を堂々とできてしまうそのマインドにあらためて目が向いてしまいます。

「不謹慎じゃないか」というブレーキがかかって、提案をためらってしまうパターンが普通じゃないかとどうしても思ってしまうのです。

今の時代、不謹慎だという言葉を振りかざして、自警団みたいになんにでも首を突っ込む人もいるじゃないですか。

頭のいいノブくんですから、そういったリアクションも容易に予想できるはずなのに、どうしてこれほど、堂々と自分の思いを実現しようと動けるのですか?

葬儀屋の息子:それは、自分のサービスに確固たる自信を持っているからじゃないですか? 

もちろん、撮影した動画をSNSに上げるので、ある意味の「利益」が僕にとっても生まれます。仕事としてやっている以上、その部分を狙っている点は否定できません。

しかし、その人独自の物語が誰にでもある、その物語を葬儀の空間に反映させたい、誰が亡くなっても同じに見える葬儀にはしたくない、そうした本物の熱意があるので、動画撮影の提案をする際にためらいは一切生まれません。

現在は使っていない宮型霊きゅう車をメンテナンスする葬儀屋の息子

もちろん、田舎に戻ってきて、いろいろな現実を見て、安定志向というか、地道に経営を伸ばしていくしかないなと思い始めている自分も、悔しいですが存在します。

ただ、成功のため、企業を大きくするためのリスクはどんどん取っていきたいと当然思っていて、その大きな夢や目標を前提とした時に「動画を撮影したら不謹慎ではないか」「提案したご家族に嫌がられるのではないか」みたいな心配は僕にとって意味を持ちません。

ただひたすらにご家族に向き合って、頭を使って改善を繰り返す。これからも、目の前の家族にしかない物語を伝えていく、それだけの話です。

―― 大きな目標、夢に向かって動いているからこそ、自信をもって撮影の提案もできるし、動画を発信していけるという話ですね。

それにしても、葬儀屋の息子の動画に登場した人が周りから「見ましたよ」と声を掛けられるくらいにSNSの影響力が高まっていると知って本当に驚きました。

これからどこまで影響力が伸びていくか本当に楽しみですね。

葬儀屋の息子:こんなもんじゃ終わらないですよ。

―― それはそうです。その駆け上がっていく姿をそばで見届けたいと思います。

葬儀屋の息子:一緒にやりましょう。よろしくお願いします。

―― こちらこそ。今日も、いい話が聞けたのでこの辺にしましょうか。

葬儀屋の息子:そうですね! ありがとうございました!

―― こちらこそ、ありがとうございました!

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