炎上したからこそマインドは無双状態に!葬儀屋の息子がオモシロ動画を創り続ける理由
日記のあらすじ
SNS運用で初炎上を経験した「葬儀屋の息子」ノブくん。しかし本人は落ち込むどころか「マインド的には無双状態です」と語ります。その言葉の裏には何があるのでしょうか。
今回のインタビューでは、炎上からどのような学びを得たのか、SNSで反応を生み出し続ける秘訣(ひけつ)や、呼吸をするように学び続ける習慣について伺いました。
マインド的には無双状態
―― こんにちは! 今日もよろしくお願いします!
葬儀屋の息子:今日は一段と元気ですね。
―― それはそうですよ。だって、今日のトークテーマは、前回の取材の終わりにちょっと話題が出た炎上についてなんですから。葬儀屋の息子がどんな感じで炎上したのか楽しみで楽しみで(笑)
葬儀屋の息子:炎上、えげつなかったです。
―― 同じく情報発信をする者として、炎上の1回や2回は通過儀礼ですから「ようこそ」という感じです。
ちなみに、どんな感じで炎上したのですか? そもそも、これだけ発信してきて炎上みたいな感じは一度もなかったのですか?
葬儀屋の息子:はい。炎上はありませんでした。もちろん、僕の容姿をからかうようなコメントはあって、例えば、ロバみたいだとか、ポニーみたいだとか(笑)
それまで僕は、ポニーを知らなかったので、思わず検索してしまいましたよ。「ポニーってなんだ?」と。
―― ハハハハハ(笑)まあ、容姿いじりは良くないですけどね。
葬儀屋の息子:でも、炎上は一度もなかったです。
―― どんな動画が炎上したのですか? 〈Instagram〉を定期的に見ていますが、炎上した動画なんて一見してなさそうです。コメントもいつも、ポジティブな内容がほとんどだと思うのですが。
葬儀屋の息子:祭壇の前で、社長と社員の栗田と一緒に踊る動画を見ましたか?
―― はい。見ましたよ。あれも別に、コメント欄は荒れていなかったじゃないですか。
葬儀屋の息子:Instagramではそうなんです。でも〈Threads(スレッズ)〉って知っています?
―― 知っています。超ざっくり言えば〈Facebook〉などを運営するメタ社版の〈X(旧Twitter)〉みたいな感じですよね。
葬儀屋の息子:はい。同じ動画が、Instagramでは好意的に受け入れられたものの、Threadsでは炎上しました。
―― どんな感じで炎上したのですか?
葬儀屋の息子:「不謹慎だ」というコメントから始まって「こんな会社つぶれてしまえ」だとか「富山の恥だ」だとか、さまざまなネガティブコメントが書かれました(笑)葬儀業界の関係者がここぞとばかりに火に油を注いでいる面もあると分かったのですが。
―― それで、どうしたのですか?
葬儀屋の息子:最初は、1つ1つのコメントに反応していたのですが、あまりにも数がすごいので、もう追い付かなくなり、Threadsのアカウントを閉鎖しました。
―― 生まれて初めての炎上ですよね?
葬儀屋の息子:そうです。
―― 情報発信を仕事にする私も、人生で炎上を2度ほど経験しています。
私の場合、国内外のいろいろな媒体で書いていて、自分の文章が8カ国語に翻訳されたりする媒体もあります。そうなると、日本語のみならず海外の言語でもいろいろなコメントが飛んできます。
もちろん、最初は動揺しました。ただ、長年仕事をやっていくうちに、ポジティブな内容も含め、徐々に何も感じなくなっていく部分があるような気がします。
地に足の着いた拠点で、分厚いコミュニティの中で暮らしているわけですから、コメントを読んでメンタルに影響を受けたとしても、ふと顔を上げて家の外に出れば変わらない暮らしが広がっていて、気分が切り替わるというか、ネット上のコメントの「小ささ」に気付けます。
その意味で、ノブくんにも、確かな暮らしがあり、すてきな家族がいて、仲間も友達もいて、地に足を付けて生きているのですから、どれだけ炎上しても根本は何も揺るがない感覚があるのではないでしょうか。
葬儀屋の息子:おっしゃるとおりです。
それに、ネガティブなコメントに時間と労力を割かせている時点でこっちの勝ちだと思っていますし、社長である父や社員と「炎上したね」と話したのですが「俺的にはこう思っている」と伝えたら、笑って終わりでした(笑)
その意味で、自分の現実は何も変わりません。足元である現場の満足度向上をこれからも追求していくだけです。

ただ、すごく勉強にはなりました。今回の炎上では「明るいお葬式を勘違いしている」とか「こんな方法じゃなくてもいいじゃない?」みたいなコメントもありましたし、お寺さんが葬儀で扱う赤い教本を持って踊っていたため「ふざけるな」といったコメントもありました。
そのコメントを見た時に「この動画をわざわざUPしているからには、パッと見て考えつくようなリスクに関しては考えているって想像しなかったのかな?」とか、「他の動画も見て『普段はどんな発信をしてるんだろうな?』って思考を巡らせてプロフィールくらい見に行けよ」って思いましたね。
われわれも、お寺さんを目の前にして、そんな失礼な行動はさすがにしません。敬意を欠く行動であるとは理解していますので。SNSに載せるコンテンツとしてオッケーだと思ったからやっているだけです。
自分としては、死を扱っているから、葬儀だからと、タブーばかりをつくって勝手に遠慮して閉じこもってしまう葬儀業界の悪い慣習を覆そうとして、振り切ってふざけた動画をつくっています。
加えて言えば、いろいろな形で社風を表現し、理解してもらえる方に応募してきていただきたいという採用目的もあります。
とはいえ、そんな思いや意図は普通、たまたま流れてきた1本の動画を見る人は考えてくれません。
葬儀屋の息子を熱心に追いかけてくださる人たちは分かってくださるのですが、そうではない人も当然いる、その当たり前の事実を今回は身をもって実感しました。
どの動画も、その1本しか見ない人が常にいる、その前提をあらためて意識して、これからもどんどん動画をつくっていきたいと思うようになりました。
―― なんだか炎上が、次のモチベーションになっているみたいな感じですね。
葬儀屋の息子:はい。なぜか今、炎上のおかげで余計に腹が据わったというか、マインド的には無双状態にあります(笑)
―― 凹んでいるのではなく無双状態に逆になっていったと。頼もしいですね(笑)
ふざけた動画にコメントをどれだけ集められるか
―― ちなみに、素朴な疑問ですが、ノブくんは、バズる動画づくりのノウハウをどうやって身に付けていったのですか?
同じく情報発信をしている者として、炎上やネガティブなコメントを含めて、反応が起きる時点ですごいと思うんですよ。
褒められているうちはまだ半人前、批判されて初めて一人前という言葉もあります。
今の時代、情報発信の媒体が増えすぎて、完全にスルーされるみたいなケースの方が圧倒的に多いです。
そんな中で、ネガティブであろうがポジティブであろうが反応を巻き起こしているノブくんはシンプルにすごいなと思うのですが、そのスキルをどうやって身に付けてきたのですか?
葬儀屋の息子:基本的に自分は、何をしていても無意識に、マーケティング目線で物事を考えてしまいます。
言い換えると、勉強しようだとか、学ぼうみたいな意識は全くなくて、いつの間にか勉強をしてしまっているという感じでしょうか。

動画づくりにしても、再生数が伸びている動画を日常的に見ながら、自分の動画づくりに生かせないかと自然に考えています。それこそ前にもお伝えしたとおり、呼吸をするように学んでいます。
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―― そういえば、商店街にある商業施設で食事した時も、一緒に演劇を見に行った時も、さまざまな物事をマーケティング目線で語っていましたよね。
葬儀屋の息子:はい。あと、僕の場合は習慣化も得意な方だと思います。
この前も、若手経営者が集まる場に顔を出した時に驚かれました。皆さん、動画制作を僕は、外注していると思っていたみたいなんです。しかし、全ての動画を自分で毎日つくっていると知って滅茶苦茶驚いていました。
昔から僕は、もともとの能力値はそれほど高くなかったとしても、なんでも習慣化してしまうセンスがあると感じています。
特に、動機がはっきりしている場合の力はすごいです。動画づくりも、会社のためと思えば、簡単に習慣化できてしまいますし、いつまでも熱量が下がりません。
なので、今回は炎上しましたが、これからもますます輪をかけて動画を量産するという点だけは変わりありません。
―― ちなみに、今回炎上したようなふざけた動画もどんどん出し続けるわけですね。
葬儀屋の息子:繰り返しますが、僕にとって大切な会社の評判を無駄に下げるようなリスクは、今まで以上にヘッジしていきたいと思います。両親や祖父母など僕の大切な家族が悪口を言われるようなリスクもあるので、その辺は勉強になりました。注意したいと思います。

ただ、ふざけた動画にコメントがどれだけ来るかが、葬儀屋の息子がどれだけ愛されているかのバロメーターになると思っています。
また、そのリアクションが返ってくる量は、どれだけ頭を使って動画をつくったかに比例すると思っています。
その意味で、フォロワー数の増加もそうですが、フォロワー数をはるかに超える反応をこれからも常に狙って動画を作り続け、影響力を拡大していきたいと思います。
―― 今日は、葬儀屋の息子がSNSで炎上したという話を聞いて、ちょっとしおらしくなっているのかなと思ったのですが、むしろ度胸が据わって、無双状態のマインドになっていると分かったインタビューになりました。
愛する会社のために、家族のために、これまで以上にリスクヘッジはしていくけれど、バズを狙うコンテンツづくりにはますます注力し、影響力のある葬儀屋を目指す、そんな話が聞けました。
なんでも学びにつなげるノブくんです。今回の炎上もいい学びにして、さらに成長していきそうですね。
これからの葬儀屋の息子がどのような投稿をするのか注目していきたいと思います。今日はありがとうございました。
葬儀屋の息子:こちらこそありがとうございました!