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連載コンテンツ葬儀屋の息子の日記

市場も習慣も世の中も変わる。自分が変わり続けなければ会社は伸びない

圧倒的な採用力

―― こんにちは! 今日もよろしくお願いします。

葬儀屋の息子:よろしくお願いします!

―― 突然ですが今日は、ノブくんの日ごろの学びについて教えてください。

葬儀屋の息子:学びですか?

―― この前、ノブくんに「○○という葬儀社を知っていますか?」と、同業他社について聞いた時、あまり興味がないと言いつつも、その企業の社長名、全国展開の速度、同社の先進的な取り組みなどに関する情報がすぐに出てきました。その企業に対する一定のリスペクトも感じました。

しかし「既存の葬儀の概念からは飛び出していないから自分とは正直土俵が違う」みたいな発言もされていましたね。

その様子を見て率直に、いろいろ勉強しているなーと感じたのですが、そもそもノブくんは、どのような感じで日々の情報収集というか、経営者としての学びを深めているのですか?

葬儀屋の息子:そこを聞いてくださいますか! ありがとうございます。そうですねえ。自分の土台には、新卒で就職した1社目のキャリアで得た学びがあります。

その会社は、ものすごい勢いで成長した過去があるメガベンチャー企業です。正直な個人の見解で言えば、自社オリジナルの商品力は弱いです。それでもなぜ伸びたかと言えば、圧倒的な採用力が原動力になっていました。

人材に投資するという姿勢が一貫していて、その部門の責任者をさせてもらっていたので、採用が企業のセンターピンであるとその時に学びました。

会社の器以上の人材をいかに採用するか、そのためにはどう魅せればいいのかは、「葬儀屋の息子」というブランドを創り、情報発信に力を入れている現在の取り組みにも当然繋がっています。

葬儀屋の息子に関する動画撮影の様子

また、当時のメンバーとも定期的に会っていますし、東京に先日行った時には、他社のインターンで出会った同級生の友人たちにも会ってきました。その人たちが、僕の葬儀屋の息子動画を細かく見てくれているので、ブレストして議論を深めてきました。

―― 日ごろの情報収集についてはいかがですか?

葬儀屋の息子:情報収集という意味で言えば、さまざまなビジネスメディアをすき間時間に見ています。その上で、じゃあ、自分だったらどうするか、葬儀という異業種に持ち込んだらどうなるかを常に考えています。

―― ビジネスに直結するような情報以外にも、人間の土台というか、人生哲学も学びにはあると思います。その辺はどうでしょうか。

人の死を目の当たりにする仕事だから、人間としての価値観が深まるみたいな話が前にもあったと思いますが。

葬儀屋の息子:学びというわけではないですが、さまざまなことの習慣化を心掛けています。例えば、日常を俯瞰(ふかん)しながら、他人の言葉を突っぱねず、飲み込もうとする習慣だとか。

―― 他人の言葉を突っぱねず、飲み込もうとする習慣ですか。

葬儀屋の息子:例えば、いろいろ心配してくる母親の言葉に対して、親子関係という側面も邪魔して、どうしても突っぱねてしまう自分がいます。

しかし、ネガティブな出来事が起きた時、母親の意見が正しいと感じる瞬間もやはりあるわけです。考え方や性格の違いもあってストレスは当然あるのですが、内省して受け入れようと努力してきました。

―― そのような内省をなぜ心掛けているのですか?

葬儀屋の息子:それは、努力しないと変われない、素直な心で吸収しないと伸びないからです。

ダメな大人は変化を嫌います。僕ももう30歳なので、変化をやめると若々しさを失います。僕は経営者です。僕が伸びないと会社が伸びません。

市場は常に変わっていきます。文化も価値観もどんどん変わっていきます。なのに、経営者の僕が変わらなければ、会社そのものも落ちぶれていきます。

人の声に素直に耳を傾け、現場の声を聞き、現場感を拾い上げ続けながら、会社をアップデートしていかなければなりません。そのために、僕自身が努力を続けて、変わり続けて行こうと思っています。

意識のたまもの

新入社員と雑談する葬儀屋の息子

―― 先ほど、お母さんの意見も聞くみたいな話がありました。当然ながら社員の話も聞くのですか?

葬儀屋の息子:もちろんです。例えば、動画撮影をしている時でも「どう思う?」と聞いて、反対意見が出てきたら「それやってみよう」と取り入れるように意識しています。

そもそも、意見を言い合えない組織はもろいと思っていて、意見が出てくるようになれば成長のチャンスだと考えています。

動画撮影について社員と議論する葬儀屋の息子

また、ちょっとしたコミュニケーションにおいても、気付いたことを言えるスタンスの方が、本人のやりがいになると思いますし、仲間同士の信頼感がアップして、定着に繋がるチャンスだと思います。

―― そうした習慣はいつからやっているのですか?

葬儀屋の息子:前にも、大学に進学して、自分よりもスポーツができる、自分よりも勉強ができる、自分よりも面白い人間がいると知り、ゲームが変わったという話をしました。そのころから、自分を変えなければいけないと思い、努力するようになりました。

「ノブはポジティブ」みたいな言葉をよく言われてきたのですが、ポジティブは努力して、ポジティブになろうと意識してなるものです。いわば、意識のたまものです。

信頼も同じです。信頼されるように意識して振る舞えば実際に信頼されるようになります。なんでも意識のたまものだと思って日々訓練しています。

―― ノブくんは〈7つの習慣〉という自己啓発本を知っていますか?

葬儀屋の息子:昔、読んだことありますよ!

―― 世界的ベストセラーである同書の最大の教えは「刺激と反応の間にはすき間がある」だと私は思っています。

誰かに殴られたら(刺激)、怒る(反応)なんて当たり前だと普通なら考えます。しかし人間は「殴られる」という刺激に対して「怒る」という反応を自分で選んでいると、7つの習慣の著者は指摘します。刺激と反応の間には主体的な自分の選択があると。

ナレーション原稿に向き合う葬儀屋の息子

まさに、ノブくんの「意識のたまもの」も同じ話ではないですか?

「クドクド親に言われる(刺激)=イライラする(反応)」が不可分の関係で直結しているのではなくて、「クドクド親に言われる(刺激)→(自分)→イライラする(反応)」と反応を自分で選んでいるのです。

この仕組みを自覚し、自分の選び取る力を鍛えてきた、きっと、そういう意味ですよね。

葬儀屋の息子:確かに、そのとおりかもしれませんね。

意識のたまものは、葬儀そのものへの向き合い方でも同じです。マサヨシさんの言い方に合せるならば「葬儀=暗い」という事実が存在しているわけではありません。「葬儀→暗い」と考えているだけであって「葬儀→感動」でもいいわけです。

さまざまな動画を発信し、葬儀業界のイメージを変えようとする葬儀屋の息子

同業他社の大手企業の話に戻ると、先ほどの大手の葬儀社は、葬儀に対する主体的な解釈がなくて、一般的に定着したイメージの土俵の中で、今「風」な祭壇やディスプレイを用意したり、今っぽいサービスを展開したりするだけの印象があります。

「会社を大きくできている」という観点で言えばもちろん素晴らしいのですが、同じ経営であれば、葬儀業界内の経営者に学ぶより、他業界の方が、もっと素晴らしい経営者や事例がたくさん存在します。

僕からすると、同じ土俵で勝負していないという感覚があるので、売上規模、店舗数などは現状で大きな差があっても、負けた感じはしていません。

―― なるほど。意識のたまものによって自分の言動を選択するスタンスは、どのように葬儀を考えるかといった姿勢にも通じているのですね。

これから、社員が増えてきて、社員研修をしていく機会も増えていくと思います。ノブくんの鍛え上げたマインドを言語化して伝えてあげると、葬儀屋の息子に共感してくれる仲間がどんどん増えていきそうですね!

葬儀屋の息子:確かに、そうですね!

―― そんなノブくんの会社には実際、新しい仲間が続々と増えつつあります。次回のインタビューでは、新たに入られた仲間の方を交えてインタビューさせてもらえるとの話でした。

葬儀屋の息子:そうです。もう声を掛けているので、もし可能なら次も、会社までお越しいただき、対面でお願いできればと思います。

―― 承知しました。それでは、あらためて南砺市までお邪魔しますのでよろしくお願いします!

葬儀屋の息子:こちらこそ、よろしくお願いします!

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