Arte 葬儀は芸術 アルテふくの斎苑 Arte 葬儀は芸術 アルテふくの斎苑

連載コンテンツ葬儀屋の息子の日記

葬儀経験者も驚いた「アルテの違い」から見える、葬儀屋の息子の組織戦略

アルテには家族感がある

―― こんにちは。今日もよろしくお願いします。

葬儀屋の息子:よろしくお願いします!

―― そういえば新しい方が働き始めたのですよね? 

葬儀屋の息子:そうですね。

―― インスタとかにも、若い女性の声が入るようになって、アルテにもいよいよ、新しい風が吹き始めたという感じですが、その方は、どんなキャリアの方でしたっけ?

葬儀屋の息子:他県にある大きな葬儀社で、学校を卒業してからずっと働いていた方です。葬儀の仕事自体にはやりがいをずっと感じていたそうです。

ご結婚されて、旦那さんの仕事の都合で富山に引っ越しされたタイミングで、葬儀屋の息子のインスタを見て、応募してきてくださいました。

―― なるほど。正社員として働かれているのですか?

葬儀屋の息子:いえ。ご本人と相談の上、お子さんがまだ小さくて、体調不良などで急に抜ける可能性がある、途中で抜けては申し訳ないとの話なので、土日祝日休み、8:30~16:30のアルバイト勤務で今は働いてくださっています。

―― 葬儀業界を経験された方なら、他の葬儀社とアルテの社風などを比較できる方とも言えますよね。働き始めて、どのようにおっしゃっていますか?

葬儀屋の息子:もちろん、社風の違いも感じているみたいですが、それ以前に土地が違うので、葬儀の風習に違いがあるみたいです。

例えば、遺影を中心に並べるお供え物の並べ順の考え方が違っていたり、式の進行手順が異なっていたり、他にも違いを感じる点はあるようでしたね。

経験者だからこそ理解してフィットしていく必要性がありますが、そんな変化も本人は楽しんでくださっているので、本当にありがたいなと思います!

―― 他に、違いについて、何かおっしゃっていませんか?

葬儀屋の息子:そうですね。やはり、ナレーション(※1)については「ナレーション力がすごいですね」「正直、私にはできるか分からないです……」「ヒアリング能力や相手との関係構築能力がすごい」と驚いてくれます。

オンラインインタビューを受ける葬儀屋の息子のイメージ。この日の取材ではメガネ姿だった(※写真のメガネは合成です。「違和感しかないので、メガネありの姿で撮影し直しましょう(笑)」 by 葬儀屋の息子)

例えば、なんでも気さくに話してくれる相手ならば、スムーズにヒアリングができても、口数少なめで、コミュニケーションが苦手な人を前にしたら、ちゃんと情報を引き出せるか分からないと言っていましたね。

もちろんその辺は、高い能力やスキルが求められますが、何も話してくれない人に対して、自然に聞き出すノウハウは僕の中にあります。

その辺りのノウハウは、これから一緒に働いてくれる仲間には全員共有していきますし、落とし込めるとも思っているので、できる仲間が増えることが楽しみです!

また、その社員に関しては、度胸があるので時間の問題かなと。あまり心配していません。

―― 仕事そのものではなく会社については何かおっしゃっていませんか?

葬儀屋の息子:チーム感というか「家族感」があると言っていました。

―― その点については、前のインタビューでも出てきましたね。マネージャーの栗田さんが、社長であるノブくんのお父さん、お母さんを、第二の親のように慕っているみたいなエピソードが。

葬儀屋の息子:はい。彼女が所属していた会社は、葬儀の度に、働くメンバーが毎回「はじめまして」の状態なので、信頼関係がつくりにくい側面があったと話してくれたことがありました。

―― 「毎回、はじめまして」とはどういう意味ですか?

葬儀屋の息子:彼女が所属していたような大きな葬儀社になると、10とか20とか幾つも式場を抱えているので、アルバイトや契約社員、派遣社員を各式場に送り込み、社員の指揮の下で葬儀を行います。

現場で会う人は、ほぼ全員が初対面なので、信頼関係がつくれないまま葬儀が終わってしまうという意味です。

―― 全く知りませんでした。そのように葬儀って運営されているのですね。大手の場合。

葬儀屋の息子:もちろんそれも1つの経営判断だと思います。一気に広く進出して、お客さんを囲い込み、シェアを取ってしまうみたいな戦略の場合、どんどん拡大していった方が合理的だと思います。

ただ、その組織づくりを進めてしまうと、合理的ではあるものの、中長期的には、サービスの質が下がるリスクは必然的に高まっていくと思います。代替可能なスキルを持った(言葉を選ばずに言えば、誰にでもできそうな仕事内容を担当する)スタッフばかりの組織にしかなり得ません。

加えて、社員育成において、経営者の目が行き届いていない、もしくは信頼できるマネージャー格を育成できていない場合、重大なミスの発生が懸念されます。

サービスの質の低下を象徴する実例を上げると、扱う遺体の数があまりにも多いため、火葬する遺体を取り違えるみたいな事故が何度か他県でありました。お客様からすればあり得ない話ですし、フルネームを確認したり、目視によるチェックを行ったりするだけで防げる事例なので、葬儀社側の怠惰としか思えません。

―― そんな事故が起きていたんですね。知りませんでした……。

葬儀屋の息子:合理性ばかりを追求し、誰にでもできる流れ作業になると、仕事のやりがいが減り、離職が進み、スキルの低い人しか集まらない集団になっていく可能性も高まります。

僕の場合は、拡大したとしても、その方法はとるつもりはありません。

ロイヤリティの高い仲間を増やせられるか

―― では仮に、ノブくんが拡大をしていくとなった局面では、どのようなスタイルで進出していく予定なのですか?

葬儀屋の息子:A、B、Cという3つの土地に会場があった場合、それぞれの拠点に定着した組織をつくるイメージです。

分かりやすく言えば、先ほどの大手葬儀社様のやり方とは全く逆で、その日限りのメンバーが集まって解散するスタイルではないということですね。

―― なるほど! でも、人件費が高くなりませんか?

葬儀屋の息子:もちろん、葬儀に対して異なる考え方を持っている葬儀社の場合、僕のやり方は無駄に思えるかもしれません。でも、到達したいと思っているサービスレベルと内容にそもそもの違いがあるので、僕にしか実現できないチーム創りを僕は実現していきます。

例えば、搬送のみを専門とする人、葬儀場に立って案内するだけの人、司会だけの人……。このような分業化によって、正直そこまで難易度の高くない仕事内容の専属人ばかりを育成するのであれば、高い人件費をわざわざ払って社員を雇う必要はないと思っています。経営者目線で言えば、それこそ人件費がかさみすぎです。

しかし、僕の考える仕事は、誰でもできるようなスキルの低い仕事にはなりません。その日だけのアルバイトや派遣社員では全く対応できません。

大前提として、お仕事の発生(受電)から終わり(お見送り)までを一気通貫でできる人を採用し、育成する方針です。具体的には、ヒアリングからナレーション、空間創り、人材育成、サービス企画、マーケティング、採用など、深く幅広い仕事内容をミッションとして持ち続けていただきます。

だからこそ、熱意や興味は前提として、頭を使いたい人、泥臭い中にもクリエイティブに働きたい人に来てもらいたいです。そういう未来の仲間にこそ、高いコストを払ってでも採用する意義があると思いますし、そういう仲間を集めていくからこそ、強固な組織を各拠点に創り上げていけると思っています。

また、その方が、業界と会社に対する憧れを生み出せると思っていますし、会社としても「人財」という資産が残ります。この場合の資産とは、会社を愛して働いてくれる、ロイヤリティとスキルの高い優秀な仲間のことです。

ロイヤリティも高く優秀な人材の一人の栗田さん。次世代のマネージャー、エンディングプロデューサー。2013年新卒入社。関西大学出身

人口減少の局面、働き手がどんどん少なくなっている中で生き残るためには、ロイヤリティの高い仲間をどれだけ増やせられるかが勝負だと思っています。

短期的な目線で言えば、今僕がやっていることは合理的には見えないかもしれませんが、中長期的には結果として大きな花を咲かせる時が必ずやってくると思っています。

寝食を忘れて葬儀の仕事に没頭している

―― 今日のノブくん、メガネを掛けているせいか(※2)発言が一段と経営者っぽいですね。

葬儀屋の息子:ハハハハハ(笑)なんてコメントですか、それ!

――  ちなみに、そのめがね、だてメガネですよね?

葬儀屋の息子:そうです。時々、格好付けて掛けています(笑)

――  今でこそ落ち着いているんでしょうけど、昔のノブくんはもっと格好付けていたんでしょうね。

葬儀屋の息子:おっしゃるとおりで、高校、大学生あたりの時期は一段とキモかったと思いますよ(笑)

特に、高校の時は、クールな鍛治くんを演じて、だいぶスカしてましたね。

――  どんな感じでスカしてたんですか?

葬儀屋の息子:自分で言うと余計にキモいですが、県内レベルではそこそこ、バレーボールができて、そこそこ成績も良くて、歌も披露させられた学校のイベントもあったので人気はあった方だと思います。

でも、そんな女子たちに対して「俺程度にワーキャー言う人には興味ないよ」みたいな(笑)

―― 若気の至りですね。

葬儀屋の息子:勘違いしてますよねー、当時の僕(笑)まあでも、それが本心でしたねぇ、当時は。

ただ、大学に進んで、頭も良くて、ルックスも良くて、スポーツの実績も日本一レベルで、しゃべりも面白くて、みたいな同級生にたくさん出会った時に、自分の立ち位置を客観視できましたし、ゲームが変わったなと悟りました。

広い日本には、多方面で有能な人はうじゃうじゃいる。自分ごときが格好付けてる場合ではない。ダサくても弱みをさらけ出していかなければ本当の意味での信頼関係は築けない。知識とスキルを磨いて、いろんな経験をもっとして、自分にしか出せない何かを身につけて行かなきゃとダメだなと痛感しましたね。

―― それで、メディアに掲載されると分かっていて、あの変顔をする度胸も身に付いたのですね!

「この流れでのこの写真は意味不明でしょ笑」と葬儀屋の息子からツッコミがありましたが、喜んで掲載させてもらいます by ライターのマサヨシさん

葬儀屋の息子:急に、何の脈略もないコメントしないでください(笑)

そこから在学中に、ネットビジネスを始めてみたり、SNS集客をやったり、営業代行をやったりといろいろやってきましたが、寝食を忘れて熱中し切れる自分がいなくて、何になら人生と熱量を捧げられるのか、ずっと考え続けていましたね。

大学を卒業して、メガベンチャー企業に就職して、採用人事責任者に新卒3年目で就任するなど、同世代に比べればそこそこなスピードでキャリアは駆け上がってこられた方だとは思います。ただ、その時も同じです。

学びも大きく、今でも付き合っている気の置けない仲間たちと出会えた点は財産になりましたが、結局は、サービス自体がいいと思っているわけではないし、あくまで一社員なので、もどかしさはずっとありましたね。

日本全国トップの若手経営者として実績もあり、メディアにもバンバン取り上げられる、みたいな学生時代に思い描いていたキャリア像とはかけ離れていました。

結局、葛藤(かっとう)は消えず、思い悩んだ末に、今から人生をかけるとなるとバックグラウンドの家業だなと思って戻ってきました。

―― 帰ってきてからはどうでしたか?

葬儀屋の息子:「やっぱり、自分の家の仕事はすごいな、やりがいがあるな」と思いましたね。そう思って仕事をしていると、いつの間にか寝食を忘れて没頭している自分がいました。

もちろん、人生に対する焦りは消えません。ふと、我に返ると、29歳にもなったのに何も成し遂げていない自分に気付きます。

しかし、毎日仕事に没頭しているとどんどん変化も現れてきました。

現場のお客さんからも「いいね、この(ナレーションの)語り。俺の時も、アルテさんでお願いしたいな!」とか「こんなお葬式は初めてでした!想像以上に感動しました!」とか言っていただけるようになりました。

中には「アルテさんの葬儀に出てから、うちの子の行動が変わり、仏壇に毎日手を合わせるようになりました!」と言ってくださる方もいらっしゃいました。

これからは、このやりがいのある仕事を、同じように熱量を持って取り組んでくれる仲間と一緒にどんどん広げていきたいと思っています。

―― 今日のノブくんは、だてに、だてメガネを掛けてないですね、だてメガネを掛けた方が、良いことを言うんじゃないですか?

葬儀屋の息子:いえ、全く関係ありません(笑)し、いつも出せてると思ってます(笑)

―― これから、だてメガネを定期的に掛けてもらって、その取材時のコンテンツには、メガネマークのアイコンを表示しましょうか。

「今日は、メガネを掛けて取材を受けています」的に分かるように(笑)

葬儀屋の息子:絶対に要らないです(笑)

―― 「お、今日のインタビュー記事、メガネアイコンが表示されているから深い話が読めるぞ」みたいな(笑)

葬儀屋の息子:やめときましょ(笑)メガネなくても、いい話はしますので。

―― まあ、それは半ば冗談として、他の葬儀社で仕事を経験した人が感じるアルテの違いと、ノブくんの仕事に対するバックグラウンドがよく分かるインタビューに今日はなったと思います!

今日もすごく素敵でした。高校時代のノブくんに対する黄色い声援とはまた違う声援や感動の声が近い将来、集まりそうな予感がしました。

葬儀屋の息子:どういう意味ですか?(笑)

―― 名実ともに充実した若手経営者に寄せられる名声です。まあ、それはさておき、今日はこの辺にしておきましょうか!

葬儀屋の息子:また、近々、別の新しい方が入ってきますので、その方も含めて話すインタビューもいいかもしれません!

―― 了解です! では、今日もありがとうございました!

先ほどのふざけた写真から一転して格好いい葬儀屋の息子写真を(※自家用車ではなく業務用車両です。「成金風に見えないですか?笑」と見え方を心配する意外にまじめなノブくんでした)

葬儀屋の息子メモ
※1:アルテふくの斎苑では、葬儀進行の際に、演出の一環として、故人と家族の関係性をベースにした独自のナレーションを入れ、大変な好評を得ている。
※2:この日の取材時、葬儀屋の息子はだてメガネを掛けていた。

一覧へ戻る