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連載コンテンツ葬儀屋の息子の日記

葬儀屋の息子のリアルな「1日ルーティーン」と「共通の価値観」で繋がる、チームの仕事風景

搬送対応は2名で

―― どうもー。オンラインではありますが、今日もよろしくお願いします。

葬儀屋の息子:元気ですね。相変わらず(笑)

―― 今日は、何を話そうかなと思っていたのですが、この前「(視聴者から)なんでも質問を受け付けます」みたいな動画をSNSに上げていたじゃないですか。

その動画に対するコメントで、葬儀屋の息子の1日ルーティーンが見たい、みたいなコメントがあったかと思います。

確かに、葬儀屋って、一体どういった日常生活を送っているのか気になる人も多いと思うんですよ。

こうしてインタビューを続ける私自身も、皆さんがどのように働いているのか、いまだに詳しく分からない部分があります。

葬儀屋の息子のインスタを見て、アルテで働いてみたいと思った人からすればなおさら、どんな働き方をしているのか気になると思うんです。

なので、葬儀屋の息子がどのような1日を過ごしているのか今日は教えてください。

葬儀屋の息子:それは、ちょっと一般化が難しいですね。前提条件をどこに置くかで、1日の動きが全く違ってしまいます。

例えば僕は、経営者側なので、あまりにも毎日がバラバラすぎます。ハードな日は本当にハードなので、その日を基準にしてしまうと、世の中の人が引いてしまうと思います(笑)

ただ、社員となると、ある程度はフォーマット化できると思います。何日かを繋ぎ合わせて一般化するみたいな方法になるとは思いますが、それでもいいのであれば、社員版のルーティーンでお話できればと思います。

―― ええ、もちろん、社員版でも構いません。むしろ、これから一緒に働いてくれる仲間たちは社員版の1日の方が参考になるでしょうし。

では、早速質問を始めますが、そもそもの話として、出社時間と退勤時間は決まっているんですか?

葬儀屋の息子:出社は基本8時半、終わりは17時半です。17時半以降の時間、例えば、19時半からお通夜がある日は、残業手当をもらいながら、担当の人間が仕事に当たるという感じです。

また、残業とは違うのですが、社員の場合は夜間待機が当番であります。夜間待機と言っても、会社に出てくる必要もなく、家で寝ていてもいいのですが、17時半以降に依頼の電話が会社に来たら、当番の社員に連絡が入るので、病院などに来てもらい、僕か父親と合流する形になります。

―― 会社に入る電話は、経営者であるノブくんや社長が受けるという感じですか?

葬儀屋の息子:17時半以降は、会社への電話が自宅に転送される仕組みになっています。

―― てことは、夜間に問い合わせが来たら、ノブくんまたは社長が電話を受け、当番の社員に連絡を入れ、ノブくんまたは社長と当番の社員の2名で現場に駆け付けるのですね。

葬儀屋の息子:そうですね。社長か母が電話対応をして、社長か僕と一緒に現場に向かいます。

―― 素朴な疑問ですが1名では駄目なのですか?

葬儀屋の息子:人件費削減のために、搬送対応を1人で済ませる葬儀社の方が多いと思います。

ただ、2人の方が、安全かつ丁寧で、効率も圧倒的にいいんですよね。例えば、病院で遺体を引き取る時に、ストレッチャーに移す作業があります。

そのストレッチャーの昇降は、もちろん1人でもできるのですが、2人の方が安全ですし効率もいいです。

2人での搬送対応は、社長の想いがベースになっています。父は、2人の方が効率的かつ丁寧、安全なので、人件費の無駄ではない、むしろサービスとしては、長い目で見ればプラスに働くと考えています。

僕も、実家に帰ってきてからそれを言われて、反論する余地もないと感じているので、搬送の2人体制には賛同しています。

―― 社員の側の話に戻りますが、当番の日は、呼ばれないケースもあるのですよね。

葬儀屋の息子:もちろんです。しかも、夜間待機の日は、出動があろうとなかろうと手当が出ます。実際に出動があれば、その分の手当ても加算されます。

―― それはいいですね。いわば、寝ているだけでもお金をもらえるし、呼び出しが掛かったら掛かったで、二重で手当てがもらえるのですね。

葬儀屋の息子:はい。その意味で、社員からすると、金銭的にはありがたい手当なのではないでしょうか。

ただし今後は、この夜間に待機する働き方を改善して行くことも考えています。朝から夕方までをベースとした働き方を中心にする想定ではいるので、採用面談の際には、そちらの話も詳しくお話できればと思います。

1人の人間がマルチに仕事を遂行する

皆が出社してくるアルテふくの斎苑

―― では、朝の出社時に話を戻しましょう。出社してからは一体、どんな仕事が待っているのですか?

葬儀屋の息子:日によって異なるのですが、少し強引にでも社員の仕事を分類すると3つに整理できると思います。

  • お客さんの家に出向いて打ち合わせ
  • 式場内の設営とサービスの準備
  • 発注作業や外部からの問い合わせ対応

うちの場合、他の葬儀屋と違って、1件の葬儀・通夜でも、必要に応じて繰り返し打ち合わせをします。

なので、お客さんの家に行って、名簿を確認したり、お供え物の数を確認したり、家族の話を聞いたり、想い出ギャラリーをつくるための素材を預かったりする仕事が発生します。

2つ目の式場内の設営とサービスの準備については、会場内の祭壇や椅子、想い出ギャラリーの設営、お客様にご利用いただく親族控室の準備(お茶やコーヒーを沸かす等)、お持ち帰りいただく親族ごとの引出物の用意などです。

お客様が入場されるまでにその人らしい空間をつくり上げる仕事、お客様の来客時に接客する仕事、引出物を配置したり、限られた時間の中でお花を祭壇から取って花束として包んだりする細やかでスピーディーな仕事があります。

昔は、表が男性、裏が女性いう時代があったのですが、性別による分担は無意味だし、仕事を俗人化させてしまうため、これからは表と裏を限定せずに、お迎えからお見送りまで、全てのスタッフが何でもできる状態をつくりたいと思っています。

3つ目として、発注作業や外部からの問い合わせ対応もあります。営業電話に対する応答なども含まれます。

この3つの仕事を、それぞれの人間が、日に応じて組み合わせを変えながら1日を過ごすという感じでしょうか。

その上で、とても大切な前提要素として、いつ何時入るか分からない搬送、スピーディーかつ柔軟な出動があります。

言い換えれば、1人の人間が、いろいろな仕事をマルチにこなしていく感じです。もともと社長が好きなスタイルで、アルテのカルチャーになっていると思います。

―― ちなみに、お通夜や葬式は一般的に、何時くらいに始まるのですか? 2つ目の仕事として出てきた式場内の設営とサービスの準備って、お通夜や葬儀に向けた設営と準備ですよね。

葬儀屋の息子:そうです。お通夜は、言葉のとおり、夕方からの開始が一般的です。葬儀については、午前10時~11時の開式がオーソドックスです。

―― ただ、そのお通夜も葬儀も、ある日・ない日の違いがあるのですよね。反対に、複数の葬儀を行う日もあると思います。

そうなってくると確かに、葬儀屋の1日を一般化しようと思っても難しいですね。逆に、毎日の変化が多い仕事とも言えそうですし。

和気あいあいとした雰囲気の中で弁当を食べてます(笑)

―― では、仕事以外に関するルーティーンも聞かせてもらえますか? 例えば、お昼ご飯は皆さん、何時ごろに何を食べているのですか? 

葬儀屋の息子:お昼ご飯は基本的には、13:00〜14:00ごろに食べるケースが多いです。葬儀のお客様のお見送りが終わった後なので、大体そんな時間が多いと思います。もちろん、状況や人によって違いますが。

―― 皆さん、何を食べるんですか? 素朴な疑問として。

葬儀屋の息子:社長と自分は最近、母親の弁当を食べていますね。他の社員は(僕も日によっては)近くのセブンイレブンかア・ミューという地元のスーパーで弁当を買っています。

ランチを食べる場所まで車で行っても良いのですが、お客様が急に来社されたり、電話がかかってきたりもあるので、事務所で食べた方が対応がスムーズです。

僕は、弁当とみそ汁、日によっては、みそ汁替わりにラーメンを食べたり、キュウリのたたきを食べたり、身体を大きくするためにプロテインと豆乳を飲んだりしてます。冬場は、おでんですね。

―― 弁当とラーメンを同時に食べるのですか?

葬儀屋の息子:そうですよ!身体を大きくしたいので。まあ、大体は、食べすぎて、お腹を壊して、トイレに行っています。ただのおバカです(笑)

というか、まじめに語ってきましたが、何を食べてるかなんて誰も興味ないでしょ(笑)

―― いやいや、それだけ、葬儀屋の人たちは縁遠くて、生態に興味があるのですよ(笑)弁当は皆で買いに行くのですか?

葬儀屋の息子:まだ、聞くんですか(笑)

とりあえず、誰かがまとめて買いに行く感じですね。買いに行く人にはポイントが貯まるので、積極的に買いに行く社員もいます!

―― 食べる時は皆で一緒に食べるのですか?

葬儀屋の息子:そうですね。別に強制でもないのですが、いつの間にか皆で食べていると思います。会社内で弁当を皆で、ワイワイ言いながら食べている感じです。

―― なんか、アルテのメンバーは仲がいいですね。ホールで取材していても、奥の事務所から楽し気な話し声が聞こえてきますし。

この前、事務所に私が顔を出した時も、皆さんウェルカムでした。社長(ノブくんのお父さん)なんて、小学生の娘が私にいると聞いて、人数分のお菓子をくれましたし、お母さんになると、余ったからと言って、コンビニのラーメンを帰り際に持たせてくれました(笑)

葬儀屋の息子の父親で、アルテふくの斎苑の社長・鍛治達雄さん

葬儀屋の息子:まあ、対外的にはそんな感じですし、僕の両親と社員はすごく仲いいですよ。父と母も、敬意と感謝を持って社員には接していますし、社員の方も、例えば、栗田なんかは、まるで第二の両親のように僕の父と母を慕って接してくれます。

エンディングプロデューサーにして次世代のマネージャーである栗田雅弘さん

でも、自分の場合は、父と母とぶつかる場面もあります。特に、僕がやる新しい取り組みを心配している母親とは、ぶつかることも多いですね。

―― この前、お母さん、言っていましたもん。「お子さん、いろいろ挑戦しているから心配じゃないですか?」と聞いたら即答で「はい」と(笑)

葬儀屋の息子:本当は、ありがとうを言いたい相手なのに、鋭い言葉を言ってしまい反省する毎日です。もちろん、家に帰れば切り替えますが、両親なので仕方ない部分もあるのかもしれません。

―― ちなみに、社員の方々の休日っていつなのですか?

葬儀屋の息子:基準として、月に8日の休日があります。既存の社員の場合、一部の休日が現状では、休みの前日に判明するような状態にせざるを得ない状況になっているので、最近入った新入社員さんからは前月に希望を聞き、休日のシフトを組むようにしています。

葬儀社であっても、希望の日程で社員が連休等をとれる勤務環境にしていく努力がこれからは大切だと思っています。

―― その意味でも、優秀な社員をどんどん増やしていきたいと思っているのですね。

葬儀屋の息子:そのとおりです。もちろん、人手不足だからといって、中途半端な採用をする予定はありませんが、このところ、優秀な人が応募してきてくれたり、国立大学の4年生が就職活動の際に興味を示してくれたりと、いい傾向が見られます。

―― 若くて優秀な女性も2名、早速入ってきてくれるみたいですね(※執筆時点)。

葬儀屋の息子:そうなんです。地方にも、何らかの事情で、優秀なのにくすぶっている人が少なからずいると分かりました。そうした人たちを残らず拾いに行くくらいの勢いで採用については頑張っていきたいですね。

―― であればなおさら、今日のインタビュー内容は言語化しておく価値がありそうです。

ちなみに、この前、公式ホームページ上に掲載されている待遇を見たら、地方の企業としては悪くない、というよりもむしろ、魅力的な条件だと感じたのですが、ノブくんは待遇の面をあまり前面に強調しないですよね。

葬儀屋の息子:そうですね。待遇や条件面ではなく、アルテの価値観に深く共感してくれるような仲間を探したいと思っています。

―― この葬儀屋の息子日記も、その価値観を提示するコンテンツです。人材採用においてどのような影響を与えられるかが楽しみです。

葬儀屋の息子:この日記を始めて、実際の読者数(※)を見るようになり、意外にも多くの人がホームページを毎月見に来てくれていると知って驚きました。この日記をSNSで告知した日にもしっかり数字が伸びていますし。

―― そうですね。見に来てくれる人の分母をどんどん増やして未来の仲間にアピールしていきましょう。

てことで今日は、葬儀屋で勤務する社員の1日を聞きました。深夜の問い合わせにはどう対応しているのか、休みの日はどうなっているのか、職場はどのような雰囲気で、お昼ご飯に何を食べているのかなどなど。

これから、葬儀屋の息子の想いに共感して、求人に応募してくれる人にとって役立つ情報になったと思います。

葬儀屋の息子:そうですね。

―― 今日は、この辺にしましょうか。

葬儀屋の息子:分かりました。今日もありがとうございました。

―― こちらこそ、ありがとうございました。

葬儀屋の息子日記メモ
※ 葬儀屋の息子日記を始めるとともに、グーグルアナリティクスを導入し、何人の読者が、どういった経路で見に来てくれたかを把握するようになった。

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