新人でも挑戦大歓迎!葬儀屋の息子がどんどん社員に仕事を任せる理由|#029
日記のあらすじ
自分にしかできない仕事を、どこまで社員に任せられるか。アルテの葬儀屋の息子・ノブくんに、仕事の任せ方と社員育成について聞きました。現場を離れ、社員に経験を積ませる理由とは? 挑戦を歓迎し、失敗からの学びを支える組織づくりと、経営者が向き合うべき本当の仕事に迫ります。
社員に任せ、社員のファンを増やす
―― こんにちは。今日も、インタビューを始めましょう。
葬儀屋の息子: よろしくお願いします。
―― 今日は、社員の育成に関係する話として、葬儀屋の息子であるノブくんが、どのくらいデレゲーションできているのかを教えてもらいたいと思います。
葬儀屋の息子: デレゲーションって何ですか?
―― デレゲーションとは、権限や業務、責任の委譲を意味する英単語です。日本のビジネスシーンでは、リーダーが部下にどれだけの仕事を任せられているか、という意味で一般的に使われていると思います。
葬儀屋の息子であるノブくんは、アルテにとって替えが利かない存在のはずで、ノブくんの創意工夫や努力によって、今の流れも生まれているわけじゃないですか。
そうなると、自分がやらなければダメ、実力が伴わない限り、他の人には任せられないといった判断になりがちだと思うんです。
これから、多くの人材を採用していこうと思っている中で、デレゲーションがどのくらいできているのか、ノブくんはどの程度、自分の役割や仕事を思い切って任せられる人なのかを知りたいと思いました。
これから働く人にとっても、どこまで任せてもらえるのか、ノブくんの言いなりで終わりなのか、その辺は正直、すごく気になる問題だと思います。
葬儀屋の息子: なるほど。そこを掘り下げてくださいますか。結論から言えば社員には今、どんどん仕事を任せています。
大前提として、トレーニングも十分に積んでもらっています。突っ込んだヒアリングなど、葬儀屋の息子がやっている葬儀サービスは、対応を一つ間違えるだけでも、ご家族の信頼を損なう可能性があります。
なので、クオリティを落とさずにサービスを提供するために、毎日のように訓練を繰り返していますが、一方で僕は、意識的に現場を離れ、社員に任せて経験を積んでもらおうと思っている部分もあります。
―― もちろん、多くのリーダーが「任せよう、任せなきゃ」と思っているはずなんです。ただ、自分のパフォーマンスと比較して、それではダメだ、自分がやるという感覚には陥らないですか?
葬儀屋の息子:もちろん、自分と比較すると「足りないな」と思う部分はあります。
しかし、その一方で、自分以外の社員だからこそ出せる魅力もあります。
ナレーション時の声質、お客様とのコミュニケーションの取り方、キャラクター性など。
ヒアリング能力やナレーション能力など、僕の水準からすると100点満点ではなくても、お客様にとっては十分に感動できるサービスになっているケースも多くあります。それは、社員のナレーションやお客様からの反応を見て体感しました。
その挑戦と評価の繰り返しの中で、社員のファンを増やしていかないと、会社は大きくなっていかないと思っています。なので今ではむしろ、積極的に現場を離れようと思っています。
―― とはいえ、しつこいようですが、なかなかそれができない経営者も多いのではないでしょうか。
葬儀屋の息子: そもそも、自分の仕事を手放せない経営者は大した経営者ではないと思っています。
少しでも早く手放せば、その先にある別の障壁が見えてきます。社員に任せれば、経営者として取り組むべき仕事に集中できるようにもなります。

例えば、葬儀業界全体で単価が減少している問題や、人口減が止まらない田舎で、どのように優秀な人材を確保し続けるかといった問題です。
そうした、より大きな障壁に立ち向かうべき存在が本来は経営者のはずです。
もちろん、僕にとっても、ナレーションなどのサービスを提供する仕事はすごく面白いんです。しかし同時に、もっと先にある大きな目標を常に見据えて情熱を燃やしています。
その目標にチャレンジするために、加速度的に会社を成長させるために、社員に仕事を任せていくのです。結果として、社員が育ち、社員のファンが増え、会社も成長していく。そうしたサイクルが生まれればと思っています。
「挑戦させる」と「放置」は違う
―― その話で行くと、アルテに入った新人は、割と早い段階でいろいろ任せてもらえる、成長の機会がたくさんあると考えていいでしょうか。
葬儀屋の息子: そうですね、そういったボール(成長機会)は山ほど落ちていると思います。
というより、中小企業なんてボールしか落ちておらず、経営者の役割は、そのボールを「拾っていいよ!」「失敗してもいいよ!」という雰囲気や環境を日常的につくれているか、が会社を伸ばしていくための最低条件だと思っています。
実際は、その成長機会(ボール)を呼吸するように自ら拾いにいけるスタンスの人材が集まってもらわないと衰退しか待っていないですよ。
ただ、任せてもらえる職場には当然、意見交換やフィードバックの機会も用意されます。「どんどん任せる、どんどん挑戦させる」と「何のフィードバックもしない、放置する」は、イコールではないと思います。
例えば、ご遺体を落としてしまった、ご家族からの大切な預かり物を失くしてしまったなど、あってはならない失敗をした際には、経営者の側が、フィードバックをきちんと行わなければいけません。
そのような失敗がなかったとしても、手を挙げて挑戦した結果に対しては意見交換の場も設けますし、プラスの面・マイナスの面を伝えながら、行動の結果を振り返る時間は必ず設けています。
―― 確かに、それはそうですよね。となると、気になる別の質問も生まれてきます。
葬儀屋の息子: 何でしょう。
―― その振り返りの時間、フィードバックの時間は、どんな雰囲気になるのですか?
葬儀屋の息子:と言いますと?
―― もちろん、プラスの面が多いフィードバックだとしたら、フランクで楽しい雰囲気になるんでしょうけれど、大失敗をやらかした後のフィードバック会議は、割と恐ろしい、緊張感に満ちた、ノブくんの怒号が飛び交うような雰囲気になっちゃうのですか?
葬儀屋の息子: しませんよ、そんなこと(笑)
―― まあ、ノブくんだから、そうならないとは思いますが(笑)
葬儀屋の息子:もちろん、言うべきことはっきり言います。ただ、理不尽に問い詰めたり、怒鳴ったりするようなコミュニケーションは基本的にないと思います。
理不尽に人にあたったり、怒鳴ったりするコミュニケーションは、人生にとって無駄だなと思いますし、お互いに何も生み出しませんから。

地方に本社を構える葬儀業界の中小企業としては、働いてくれる社員の挑戦を歓迎し、どんどんやらせる。そうでなければ生き残っていけません。
にもかかわらず、目先の感情に振り回されるような経営者がいたとすれば「大無能野郎」だと思います。
―― この話を聞く限り、主体性を持って働きたい、自分の裁量でどんどん動きたいというタイプの人にとってアルテは、魅力的な職場になるのではないでしょうか。
ただ、手を挙げて挑戦し、行動する姿勢が職場の中で評価されるからといって、行動の結果を振り返る機会がないわけではない。挑戦した結果についても、きちんと振り返る機会が設けられると分かりました。
一方のノブくんは、自分自身がフロントに立ってパフォーマンスをする時間も楽しいけれど、経営者として大きな問題に挑み、会社を成長させていく方がもっと楽しい。
だからこそ、自分が現場を離れる一方で、どんどん社員に仕事を任せ、社員の成長を促している。自分だけでなく、社員にもファンがつく。そんな状況を生み出そうとしているのですね。
以上の話を踏まえて「やってみたい」と思う方には、思い切って門戸を叩いてほしいですね。入社後も、思い切って挑戦してもらいたいと思います。
万が一、入社後に理不尽に怒られた場合は、私(マサヨシさん)に言ってください。このブログで、この記事を引用しながら、本人に問い詰めたいと思います(笑)
葬儀屋の息子: 面白いですね! どうぞ、問い詰めてください。そんな機会は訪れないと思いますが(笑)
―― 確かに、新人さんを交えた楽しいインタビューになって終わりかもしれません。
なんであれ、今日も貴重な話をありがとうございました。それでは、今日のインタビューはこの辺にしておきましょうか。
葬儀屋の息子: そうですね。ありがとうございました!
―― こちらこそ、ありがとうございました。