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連載コンテンツ葬儀屋の息子の日記

「エースは最前線へ」アルテ流・拡大戦略の考え方

出張という選択肢は難しい

―― こんにちは。今日もよろしくお願いします。

葬儀屋の息子:お願いします。

―― そういえば前回、ノブくんのナレーションの話をしましたよね?

葬儀屋の息子:はい。

―― そのナレーション、私が体験した時よりも進化しているなと感じたのですが、実際に、お客さんからの反響もどんどん大きくなっているみたいですね。

葬儀屋の息子:そうですね。

―― そうなるといよいよ、避けて通れない問題が出てくると思うのですが、富山市とか高岡市とか、アルテのある南砺市からは遠いエリアの人から、葬儀をやってもらいたいみたいな声が無視できないくらい増えてきたらどうしますか?

アルテふくの斎苑がある南砺市の様子

葬儀屋の息子:実際に、そういった声はどんどん増えています。

―― その場合、そういった声にはどうやって対応していく予定なのですか? とりあえず、出張するみたいな感じもあるのですか?

葬儀屋の息子:まず、出張という選択肢はありません。なぜなら、現状出張となると、自社の社員ではないメンバーで、なおかつ慣れていない場所で葬儀をする必要が出てきます。

そうなると、サービスのクオリティが低下します。連携ミスが発生し、細かくて迅速な対応ができなくなる恐れもあります。

―― 前に、大手の葬儀社が抱える問題として、初対面スタッフの難しさが出てきましたね。

葬儀屋の息子:そのような環境では、本来発揮できたはずのパフォーマンスを出せないで終わる可能性が出てくるので、出張はないと思っています。

―― では、遠方から来てもらうと?

葬儀屋の息子:選択肢としてはあります。例えば、アルテの場合は火葬場が目の前です。多くの葬儀社の場合、火葬場が遠方にあるので、火葬場までの移動に要するバス代が発生します。しかし、うちの場合はバス代が不要です。

アルテ正面にある火葬場

もちろん、市外の方が火葬場を利用する場合、使用料金は高くなってしまうのですが、バス代が不要な分だけ、トータルで見た時に、それほどの価格差にならないとの考え方もあります。

その辺を上手にプレゼンすれば、南砺市外の方々に選んでいただけるチャンスもまだまだあるのかなと思います。

第一陣は僕と栗田

―― ただ、遠方からの利用者を呼び寄せると言っても一定の限界は存在しますよね。

葬儀屋の息子:おっしゃるとおりです。

例えば、亡くなった方のご友人やご家族は、亡くなった方の家の周辺に住んでいる場合が少なくありません。ご近所の方も文字どおり、ご近所に住んでいます。

葬儀を行う場所が遠くなるほど、参列者も遠くまで移動しなければいけなくなるため、ご高齢の方々の遠方利用には一定の限界があると思われます。

そうなると、もう1つの選択肢として、あくまでも可能性ですが、他の葬儀社を買収するといった方法も考えられると思います。

―― おお! アルテがついに買収に乗り出すと。

葬儀屋の息子:もちろん、具体的に何かが決まっているという話ではありません。

ただ、あくまでも仮定の話として、エリア展開をするとなったら、第一陣は僕と、エンディングプロデューサーの栗田で行くと思います。

次世代のマネージャーにしてエンディングプロデューサーの栗田雅弘さん

―― え、メインの2人が、本体を離れて行ってしまうのですか?

葬儀屋の息子:まさに、そこがポイントなのです。エリア展開をする場合、最も優秀なメンバーやチームを本社に温存するという経営者も少なくないと思います。

しかし、アルテの場合はエースを投入します。新規の市場はエースが行くべきです。新規市場でファンを獲得し、ファンを育て、評判を勝ち得るというミッションは、エースですら難しいのですから、迷わずにエースを送り込みます。

―― なるほど。言われてみるとそのとおりだと思いますが、その戦法はどこで学んだのですか? 孫子の〈兵法〉とか?

葬儀屋の息子:これは、前職のベンチャー企業に勤めている時の経験です。新サービスを立ち上げる時、会社のエースを必ず投入していました。

新展開する行き先はマーケットが違います。エースですら絶対に苦戦するのですから、汗水たらしてエースが戦わないといけないと思っています。

特に、アルテのいる葬儀業界では同業他社は敵ではありません。敵は自分自身です。

慣れないマーケットで戦い抜き、お客様の評判を勝ち取る強さを持った人間でないと務まらないと考えると、真っ先にエースを送り込むという判断におのずからなっていきます。

現に、エンディングプロデューサーの栗田にも「エリア展開を仮にするとなった場合、第一陣は俺らだよ。俺と栗田で行くよ」と伝えてあります。

―― そこまで伝えているのですね。ならば本当はきっと、何らかのプロジェクトが進行中なのでしょうね。

葬儀屋の息子:いえいえ、特に決まっていませんよ。ただ僕が、どこまでの経営者になれるのか、どこまで行ける人間なのかは、この5年で決まると思っています。

当然、エリア展開をして、僕と栗田が、拠点の南砺市を出ていくとなったら、このホームグラウンドを任せられる若い人をどんどん育てていかなければいけません。

いかに、この5年間、若い人を増やせるかが鍵を握っていますし、その若い人たちをどうやって成長させていくかで勝負は決まってくると感じています。

新入社員に、ストレッチャーの使い方を教える葬儀屋の息子

その意味で、栗田への評価ポイントは、プレイヤーとしての能力だけではなく、マネージャーとして下をどこまで育てられるかだと本人にも伝えています。

―― だから今、積極的に若い人を採用しようとしているのですね。実際に、若い社員は増え始めているようですし。若いで言えば、東京在住の女子高校生からの応募もあったみたいですね。

万が一、その高校生が卒業後に来てくれるとなったら平均年齢はまたぐっと下がります。

葬儀屋の息子:そうですね。

―― ちなみに、ノブくんが入ってきてから、スタッフ全体の平均年齢は実際、何歳くらい下がっているのでしょう。

葬儀屋の息子:実際に、どのくらい下がったのですかね。今度、計算してみます。

―― 平均年齢もそうですが、SNSで閲覧された数だとか、ノブくんが入ってからのアルテの数字的な変化をまとめたインフォグラフィックス(※1)を創っても面白そうです。

葬儀屋の息子:おお! それ、滅茶苦茶やってほしいです。

―― いいですよね。ノブくんが帰ってきてからの変化は、いろいろな数字で表せると思います。とりあえず、次のインタビューまでにめぼしい指標をまとめておいてもらえませんか?

葬儀屋の息子:分かりました。〈Instagram〉に関して言えば、何もやっていないところからバズる動画を創ってきているので成長率は半端ないです。

―― 確かにそうですね。ノブくんが帰ってきてアルテの何がどう変わったのかを示す数字を、いっぱい用意しておいてください。

葬儀屋の息子:分かりました。

―― 今日は、サービスの評価がものすごく高まっているアルテで、市外の人が葬儀を行えるのかといった話をしました。

そこから、出張の話、拡大の話も出てきました。はっきりとした言質は得られなかったものの、ノブくんと栗田くんが先陣を切って新市場を開拓しに行く準備が水面下で動き出しているような印象も受けました。

アルテのサービスが高岡や富山で展開されるようになれば、もっと多くの人が葬儀屋の息子を知るようになると思います。そんな日も、そう遠くない気がしてきました。

葬儀屋の息子:そうなるといいですね。

―― 今回もいい話が聞けました。今日のインタビューはこの辺にしましょうか。

葬儀屋の息子:ありがとうございました!引き続き、よろしくお願いします!

葬儀屋の息子日記メモ
※ 情報(information)と図解(graphics)を組み合わせ、複雑な内容や構造を視覚的に分かりやすく伝える表現手

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