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連載コンテンツ葬儀屋の息子の日記

「やりがい」と「誇り」を持てているか。葬儀屋の息子がショートドラマ第3弾に込めた思い | #030

伝えたいメッセージを、コンテンツにブレずに落とし込む

―― こんにちは。今日は、富山を舞台に活動する俳優さんらを起用した、求人広告用ショートドラマ第3弾の撮影現場にお邪魔しています。

その撮影の空き時間を使ってノブくんには、第3弾を撮影した背景を教えてもらえればと思います。

葬儀屋の息子:よろしくお願いします。

―― まず、率直な疑問ですが、この前、ショートドラマを撮影したばかりなのにどうして、第3弾を創ろうと思ったのですか?

葬儀屋の息子:まず、前回のショートドラマは、自分以外の感性というか、自分とは異なる脳みそで、企画から全てをあえてつくってもらいました。

その結果、葬儀屋の仕事や葬儀業界に関心のない若い世代にもショートドラマが一定数届いたとは思います。

ショートドラマの監督を務めた小関さん

ただ、葬儀に無関心な層に届けるという狙いがある程度実現できた一方で、自分が本当に伝えたいことよりも、少し表層的な内容を伝える内容になったなと感じました。

―― カジュアルでポップな感じには仕上がっていましたけどね。

葬儀屋の息子:もちろん、マサヨシさんに書いていただいている「葬儀屋の息子日記」のように、ショートドラマで深い話はできないとは分かっています。

それでも、葬儀に関する「葬儀屋の息子流の考え方」みたいな内容を最大限反映させたコンテンツを発信していきたいなと再認識できるいい機会にもなりました。

そこで今回は、テーマ、タイトル、大枠を自分で考え、脚本も書きました。いわば、思い描くターゲットに、自分のメッセージを自分の言葉で伝えて、狙ったとおりに刺さるように工夫しました。

―― そうやって、せりふの一字一句にこだわり抜いた結果、演じる本人が今、苦労していると(笑)今日の現場は前回よりも大変そうに見えます。

葬儀屋の息子:おっしゃるとおりで、先ほどから僕だけがNGを連発しています(笑)

特に、富山舞台の山本くんや、今回東京から来てくださった演者の森屋さんは、セリフを完璧に覚えて現場に入ってきてくださいました。演技も、作品の世界観に合わせて調整してくださっているので、先ほどから僕が足を引っ張っています(笑)

―― まあ、プロの俳優に交じって演技しているのですから、よく食らいついていると思いますよ。

とにかく今回は、キャッチーな内容、キャッチーな演出というよりも、狙ったメッセージを狙った層に狙って届けにいくショートドラマという理解でいいのですね。

葬儀屋の息子:そうですね。

あなたは今、本当にいいと思うサービスを売れていますか?

―― さて、そんな第3弾ショートドラマの撮影現場を断片的にのぞきながら、なんとなく話の流れも見えてはいるのですが、今回のショートドラマの物語をあらためて聞かせてもらってもいいですか?

葬儀屋の息子:今回も、前回と同様に全3話を撮影します。

1本目は、都会の会社で、トップセールスの実績を残している若手人材が、アルテの採用面接を受けるという物語です。

その求職者は、売り上げの実績は残せているものの、自分が売っている商品に自信が持てず、やりがいもモチベーションも上がらないという悩みを抱えています。

そんな彼が、葬儀屋の息子に採用面接を受ける中で、自分のスキルを、人のために、人を感動させる仕事に生かせるかもしれないと気づく物語です。

結局、数字上の成績を残せても、自分が扱っている商品に誇りを持てなければ、本当の意味で満足はできないと思います。

一方で、アルテの仕事は、大切な人を亡くしたご家族の話を深く聞き、その思いを葬儀の現場に反映させ、感動を生み出すサービスを提供しています。

ちょっと極端な言い方をすると、人間であれば、やりがいを感じないわけがない、そんな命を扱う仕事です。

その意味で、ヒアリングや営業能力がありながら、自分の仕事に誇りを持てていない人にとってアルテの職場は適している、そんなメッセージを伝えたいと思っています。

―― 確かに、アルテの場合、命と向き合い、残されたご家族の心に触れる仕事ですから、数字上のゲームとして結果を残しているだけの人にとっては、人生観が一変するような仕事かもしれませんね。

田舎と都会は「誤差」。働きたい環境が「どこに」あるか、それだけ。

――2本目の動画は、どんな内容になるのでしょうか?

葬儀屋の息子:2本目は、東京から来た新人の勤務初日を描く内容です。

――こちらには、どんなテーマが込められているのでしょうか。

葬儀屋の息子:この動画は、田舎への移住や、田舎で働くという選択肢に抵抗感がある若者向けにつくっています。

―― 全国の地方自治体がなんとか打破したい問題でもありますね。割とチャレンジングな内容だと感じますが、どのようにアプローチするのですか?

葬儀屋の息子:働きたいと思った会社で、やりがいをもって仕事ができるのであれば、その舞台がたまたま田舎だったとしても、どんな問題があるのか。人生の幸福にとって都会か田舎は結果論にすぎないと伝えたいと思っています。

―― もう少し詳しく教えてください。

葬儀屋の息子: 人生の中で結局、働いている時間が一番長いわけじゃないですか。だからこそ、その仕事が充実していた方が幸せを感じられるはずです。

もっと平たく言えば、やりがいのない仕事と、やりがいに満ちた仕事があるとすれば、やりがいに満ちた仕事で稼げた方が幸せに決まっているじゃないですか。

では、その幸せを感じられる仕事の舞台がたまたま田舎だったからといって、どんな問題があるのでしょう。充実感や幸福度は下がるのでしょうか。

逆に言えば、やりがいのない仕事を嫌々やっていたとして、その嫌な気持ちを、おしゃれな都会が忘れさせてくれるのでしょうか。

わずかな余暇の時間でうさ晴らししたとしても、結局はまた、我慢の時間が毎日やってきます。「仕事に行きたくないなー」という気持ちを毎朝感じる、そんな日々の繰り返しです。

―― 確かに「サザエさん症候群」なんて言葉がありますからね。

もちろん、ある有名な社会学者は、仕事を通じた自己実現を誰もが実現できるわけではないので、仕事に生きがいを求めるという考えを当然視すべきではないと論じています。

仕事は、生活の糧を得る手段と割り切り、趣味や消費など、仕事以外の時間で楽しみや自己実現を見いだす生き方があってもいいという考え方です。

ただ、 せっかくなら、仕事でも満足を得られて、その仕事を通じて得たお金で何を買った、どこへ行ったという満足も得た方が、二重に幸せなはずです。

しかも、その仕事で満足を得られるかどうかの問題に関して、言われてみると、都会か田舎かという違いは、本質的に意味をなさない問いですよね。

葬儀屋の息子:そうなんです。おっしゃるとおり、趣味に生きる、プライベートを充実させるという考え方が悪いわけではありません。

僕自身、社員には余暇を充実させてほしいと思いますし、プライベートでも幸せであってほしいと思っています。

ただ、人生の中で毎日8時間も費やす仕事に、充実を求めないなんてもったいないと思うんです。

仕事にやりがいを求めるには、成長の実感やチームプレーによる連帯感、お客様からの感謝といったフィードバックを見いだそうとする、本人の頑張りやマインドセットが不可欠です。

同時に、そうした頑張りやマインドセットを後押ししてくれる上司や先輩、一緒に頑張れる仲間の存在、つまり環境選びも大切です。

とはいえ、マインドセットを自分で持てるかどうかの問題と、その職場が都会にあるか田舎にあるかという問題との間には何の関係性もありません。

撮影現場での葬儀屋の息子

同じように、個人の頑張りや優れたマインドセットを後押ししてくれる職場環境があるかどうかについても、職場の所在地とは関係がありません。都会であろうと田舎であろうと、そうした環境は、あるところにはあるし、ないところにはないのです。

そうなると、仕事の充実度を考える上で、職場が都会にあるか田舎にあるかという問いは、ほとんど意味をなさないんですよね。

年収の問題にしても、最低賃金も平均賃金も都市部の方が確かに高いですが、可処分所得と余裕資金(※1)を考えれば、誤差の範囲です。

本質は「若い時は、東京での生活に憧れがあるだけ」だと思います。一度、経験すれば満足する人も多いと思います。少し歳をとると、もう少し現実的に可処分所得や心の豊かさみたいなものを求めるようになると思います。

そういった話を、2本目の動画では、短い中でも伝えたいと思っています。

子どもに誇りを持てる仕事ができていますか?

写真中央が、富山舞台の劇団員である山本竜征さん、写真右が森屋美憂さん

―― では、3本目の動画はどんな内容になるのでしょうか?

葬儀屋の息子: 「父親として、子どもに誇りを持てる仕事ができていますか?」という問いを投げ掛けたいと思います。

―― 意外ですね。まだ、結婚もしていない葬儀屋の息子が親子関係をテーマにするのですね。

葬儀屋の息子: 確かに(笑)

ただ、僕自身は、父親の背中をずっと見て育ってきましたし、家業に誇りを持っています。

地域の人から父親や祖父が感謝される場面を、子どものころから何度も目にしてきましたし、父・母・祖父・祖母の仕事の様子を褒めてもらえる瞬間もたくさんありました。

子どものころは「将来は葬儀屋になる」と夢を公言していたくらい、父は憧れの存在だったのかもしれません。

もちろん僕が将来、親になったときには、子どもに対して誇りを持って自分の仕事を伝えたいと思いますし、間違いなく伝えると思います。

しかし、自分の仕事を胸を張ってわが子に語れない人もいるはずです。

動画では、そんな悩みを抱えている帰省中の同級生に対して、「人生で最も辛い1日を、幸せだった事に最も気づけた1日に変える」、そんなアルテの仕事の魅力を伝える内容になっています。

―― なんだか、どのショートドラマも「三人のレンガ職人」みたいな話ですね。

レンガを積んでいる職人たちに「あなたは何をしているのですか?」と旅人が尋ねると、「レンガを積んでいる」と答える職人もいれば「壁を造っている」と答える職人もいる。さらには「人々が集い、祈り、心の安らぎを得られる大聖堂を創っているんだ」と答える職人もいる。

同じ作業であっても、どのように向き合うか、どんな志や視点を持つかによって、人生の豊かさが違ってくるという話です。

今回の動画は3本に共通して、この向き合い方の大事さを訴える内容になっている気がします。

とはいえ、ノブくんの先ほどの話にもありましたが、本人の志や目線の高さは、周りの環境にも大きな影響を受けるはずです。

やはり、本人の志をどれだけ伸ばしてあげられるかという点で、リーダーの存在と向き合い方も重要になってくるはずなんです。

その点、少なくともアルテには、志を理解し、励まし、引っ張り上げてくれるリーダーがいます。

志が高く、やる気もある、それなのに、自分の志が組織に評価されず、くすぶっている、そんな人たちに届いてくれるといいですね。

葬儀屋の息子:本当に、おっしゃるとおりです。

営業力に秀でているのに、売っている商品やサービスに自信が持てない人。都会での生活が苦しい一方で、田舎への移住にも抵抗がある人。子どもに対して、自分の仕事を誇りを持って語れない人。

そういった人たちにぜひ、アルテの仕事に興味を持ってもらいたいですね。

―― 今日の話をまとめると、せっかくなら、人生の中で長い時間を費やす仕事にも、充実感や自己実現を求めてもいいのではないか。

その自己実現において、職場が田舎にあるか都会にあるかなんて、ただの結果論だという話がありました。

同時に、志が高く、やる気もある、それなのに、自分の志ややる気が組織に評価されず、くすぶっている、そんな人たちを評価し、励まして、自己実現に導いてくれるリーダーがアルテにはいる、そんな話でもあったと思います。

撮影の最後は、ポッドキャストの収録も行った

この記事の方が、動画の完成よりも先に公開されると思います。動画の内容が気になる方は「葬儀屋の息子日記」を定期的にチェックしてもらえればと思いますし、見る前からでも、葬儀屋の息子のメッセージにピンときた方は、ご連絡を頂きたいですね。

葬儀屋の息子:そうですね。もちろん、動画の完成もぜひ、楽しみにしていただければと思います。

―― 私も楽しみです。

さて、もう十分に話も聞けましたし、まだまだ撮影も続くようですので、今日はこの辺にしましょうか。

葬儀屋の息子:そうですね。また次も、よろしくお願いします。

―― こちらこそ、よろしくお願いします。

今日はまだ、長いセリフのシーンがいっぱいあると聞いています。時間も押しているようですし幸運を祈ります(笑)

葬儀屋の息子:ありがとうございます(笑)頑張ります!

葬儀屋の息子日記メモ
※1 可処分所得とは、給料などの収入から税金や社会保険料を差し引いた、手元に残るお金を意味する。その可処分所得から、家賃、食費、光熱費、教育費などの生活費を支払った後に残るお金を余裕資金と呼ぶ

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